札幌から夜の中山峠を越えて、噴火湾へ車を走らせる。

眠い。遠い。正直、ちょっと面倒くさい。

それでも新虻田へ向かってしまう日がある。

小樽で軽く流すでもなく、近場でお茶を濁すでもなく、わざわざ洞爺湖町の海まで走る。理由は単純で、新虻田漁港には「来てよかった」と思わせる魚の濃さがあるからです。

夏枯れを疑う7月末から8月。満月の夜。少し風が強い外海。防波堤の上でワームを結び、深い水へ投げる。

そこで一投目から34cmのクロソイが出る。

夜明け前に、ワームを粉々にされるようなバイトが出る。

大岸から20分ほど走って入った先で、尺ソイを追加できる。

この釣り場は、ただ「釣れる場所」として覚えるより、深さ、外海側、朝まずめ、ワームサイズ、そして見切りのタイミングで読むほうが面白いです。

ここでは過去の新虻田・大岸の釣行ログを整理し直し、現在の公式情報と安全面も踏まえて、新虻田漁港をロックフィッシュ目線で解説します。

新虻田漁港はどんな釣り場か

新虻田漁港は、噴火湾に面した洞爺湖町側の漁港として、ロックフィッシュ目線ではかなり魅力のある場所です。

過去ログでは「洞爺湖町大磯町」「水深は深い」「駐車スペースあり」「トイレなし」「外海側の防波堤とテトラ周りが主戦場」と整理していました。

特に効いているのは、足元から水深があり、外海側へ重めのリグを入れられることです。浅い港でガヤだけに揉まれる夜とは違い、底まで入れた先でクロソイ、マゾイ、シマゾイが混ざる。

その代わり、港内をふらっと歩いて誰でも簡単に釣れる、という釣り場ではありません。

外海側、テトラ、暗い時間、波、風、足場。

魅力とリスクが同じ場所にあります。

項目 新虻田漁港の見方
所在地の目安 北海道虻田郡洞爺湖町大磯町周辺
海域 内浦湾、噴火湾
狙い魚 クロソイ、マゾイ、シマゾイ、ガヤ、条件次第でアイナメ
強い時間 夜から夜明け前、朝まずめ
強い釣り 外海側へ4から5インチワームを入れる釣り
注意点 漁業作業、立入禁止、テトラ、波、夜間の帰路
新虻田漁港で釣れた良型クロソイ
一投目34cmの記憶があるから、新虻田は遠くても候補に残る。

公式情報では虻田漁港の大磯地区として確認する

釣り人の会話では「新虻田」と呼んできましたが、公式情報を確認すると、洞爺湖町には虻田漁港の虻田地区と大磯地区が掲載されています。

北海道漁港漁場協会の情報では、虻田漁港の大磯地区は洞爺湖町大磯町、漁協は「いぶり噴火湾漁業協同組合」、漁港種別は第2種とされています。

つまり、現地で標識や規制情報を見るときは、「新虻田」という呼び名だけで探すより、虻田漁港、大磯地区、洞爺湖町大磯町という名前も合わせて確認したほうが迷いません。

ここは漁港です。釣り人のためだけにある場所ではありません。

漁船、漁具、作業車、荷さばき、夜明け前の仕事が優先です。釣りができる雰囲気の日でも、作業の邪魔になる場所、ロープや網がある場所、掲示で制限されている場所には入らないことが前提になります。

最初に見るべき現地ルールと安全

新虻田に着いたら、ワームを結ぶより先に見たいものがあります。

  • 立入禁止、駐車禁止、作業中の掲示
  • 漁具、ロープ、網、係留船の位置
  • 防波堤やテトラの濡れ方
  • 外海側のうねりと風向き
  • 戻るルートと照明の位置

北海道の漁港利用に関する資料では、虻田漁港の本港地区・大磯地区についても水域規制の記載があります。これは「釣りが全部禁止」という意味で雑に受け取るのではなく、漁港内の利用ルールは区域ごとに変わるので、現地表示を必ず見るという合図として受け止めたほうが安全です。

海上保安庁のウォーターセーフティガイドでも、防波堤や岸壁、テトラ帯では転落、滑り、波の急変、立入禁止区域への侵入が事故につながるとされています。

夜の新虻田は魚の気配が濃いぶん、足元への集中が甘くなりがちです。

キャストする前に、戻る道を一回ライトで照らしてください。

魚より先に、帰れる道を確保する。これが遠征の最低ラインです。

新虻田の強さは深さと夜明け前に出る

新虻田の良さは、港の規模感と深さにあります。

過去の釣り場メモでは、外海側の防波堤途中、特に根元から先端へ向かう中間部がよく釣れると残していました。先端まで行くほど釣れる、という単純な港ではなく、魚が着くラインと人が行きたくなる先端が一致しないタイプです。

これが面白い。

釣り人はつい先端へ行きたくなる。でも、新虻田で反応が出ていたのは、先端へ向かう途中の外海側、手前の根、テトラ際、潮が当たる深い場所でした。

そして、夜明け前。

空がほんの少し白くなり、ヘッドライトを消すにはまだ早い時間。ワームを大きくして、底を取り直して、少し止める。

そこで吸い込まれるようなアタリが出る。

新虻田はこの時間帯に、釣り人の眠気を一気に吹き飛ばす港です。

過去ログで実際に出た魚とサイズ

新虻田周辺の過去ログは、数字だけ見てもかなり強いです。

もちろん、過去の釣果は今後の釣果を保証しません。それでも、どの時間帯に、どんな魚が、どんな釣りで出たのかは、釣り場を読む材料になります。

日付 場所 印象的な釣果 読み取れること
2017/7/30 大岸から新虻田へ移動 尺ソイ複数、新虻田でも33cm級クロソイ 噴火湾内のランガンが成立する
2017/8/4 新虻田 マゾイ、29.5cmクロソイ、ワーム破壊 灯台付近、外海、夜中の動き出しがある
2017/8/7 新虻田 朝まずめに尺、34cmクロソイ 夏枯れでも夜明け前に大型が差す
2017/9/4 新虻田 一投目34cm、32.5cm、31cm 4インチシャッド系が深場で刺さる
2017/9/9 新虻田 34cmクロソイ、30cmシマゾイ、良型連発 朝まで続ける価値があるがアイナメは別物

この並びを見ると、新虻田は「たまたま一回釣れた港」ではありません。

7月末、8月、9月にかけて複数回、30cm前後から34cm級のソイが出ています。

しかも、魚種がクロソイだけではなく、マゾイ、シマゾイも混ざる。

噴火湾の港らしく、ソイ類の密度を感じるログです。

一投目34cmクロソイが教えてくれること

2017年9月4日のログでは、新虻田で一投目から34cmのクロソイが出ています。

一投目で釣れた話は、読み物としては派手です。

でも、実釣のヒントとして見るなら、派手さよりも「条件が揃っていた」ことを見たい。

  • 時間帯は21時から23時頃を意識して入っている
  • 外海はやや波が高く、風も少し強い
  • 4インチのシャッド・ピンテール系を投げている
  • 魚は深い側でワームを食いに来ている
  • その後も31cm、32.5cm級が続いている

一投目で34cmが出るのは運もあります。

ただし、運だけでは同じ夜に良型が続きません。

ここから見えるのは、新虻田では最初の数投を雑にしないほうがいいということです。

現地に着くと、早く投げたくなります。長距離運転のあとならなおさらです。

でも、最初に立つ位置、風の受け方、ラインの入り方、着底までの秒数を見ないまま投げると、その日の一番いい魚を逃します。

新虻田の一投目は、様子見ではなく本番です。

新虻田漁港の朝まずめに釣れたクロソイ
夜明け前に大型が差す。夏でもこの時間だけは別物として扱いたい。

夏枯れを疑う8月でも朝まずめは強かった

8月の港に向かうとき、どうしても「夏枯れ」という言葉が頭をよぎります。

水温が高い。小魚はいるのに大型が口を使わない。港内がぬるく感じる。近場なら「今日は仕方ない」で帰れるけれど、新虻田まで走ってそれだとつらい。

それでも2017年8月7日のログでは、朝まずめに状況が変わっています。

シマゾイが釣れたあと、もう一度入り直す。空がうっすら明るくなる。そこで「今からがソイの時間かもしれない」と判断して、HAZEDONGのグローホワイトやチャートグリーンを入れていく。

結果、尺、そして34cm。

この流れはかなり大事です。

新虻田では、真夜中に反応が薄いからといってすぐ負けではありません。夜明け前の30分から60分で魚のスイッチが入ることがあります。

眠い時間です。

体も冷えています。

帰りの運転も気になってきます。

でも、そこでワームを小さく逃げるのではなく、5インチに上げて大きい魚だけを拾いにいく。この判断が噴火湾らしい魚につながっています。

マゾイとシマゾイが混ざる夜

新虻田の面白さは、クロソイだけでは終わらないところです。

2017年8月4日のログでは、灯台付近の外海側で、ジグヘッド10gにパワーシャッド4インチのカタクチイワシを合わせ、マゾイが出ています。

その後、29.5cmのクロソイ。尺まであと5mmという、いちばん悔しいやつです。

2017年9月9日のログでは、30cmのシマゾイも出ています。クロソイの合間にシマゾイ、チビのマゾイ、ガヤが混ざる。

これは地味に重要です。

魚種が混ざるということは、同じ立ち位置でもレンジや底質、ワームの通し方によって反応する魚が変わるということです。

ガヤが多いからダメ、ではありません。

ガヤが上で騒いでいるなら、下に入れる。底でゴツっと来る魚を待つ。深い港では、その切り替えに意味があります。

大岸から新虻田へ動くランガン判断

新虻田を語るとき、大岸漁港は外せません。

2017年7月30日のログでは、まず大岸で釣り、そこから新虻田へ移動しています。大岸から新虻田までは車でおよそ20分ほどの感覚で、噴火湾のランガンとしては現実的な距離です。

大岸で反応がある。けれど、人の入り方や魚のサイズ、時間帯を見て、もう一段深い場所へ動く。

これが新虻田の使い方としてかなり良いです。

状況 新虻田で粘る 大岸へ動く
外海側に立てる 深い側へリグを入れて続行 波が高ければ無理しない
ガヤだけが続く 底へ入れて良型ソイを待つ 浅い側の反応を見たいなら移動
人が多い 中間部に空きがあれば続行 動線が詰まるなら移動
夜明け前 一番粘る時間 移動で時合いを潰さない
足場が濡れている 無理に外海側へ出ない 安全な港へ切り替える

大岸は大岸の良さがあります。足場やアクセス、港内の釣りやすさでは大岸に分がある日もあります。

ただ、大型のソイを深い側で狙うなら、新虻田を後半戦に残しておく価値があります。

釣れる立ち位置は外海側の中間部

過去の釣り場情報で、もっとも重要なのはここです。

「先端に向かう途中の防波堤、外海側。感覚的に、根元から先端までの中間地点が一番釣れる」。

このメモはかなり実用的です。

先端信仰に引っ張られないほうがいい。先端まで歩いたから偉いわけではありません。魚がいるラインに入れられる場所に立つほうが偉い。

外海側の中間部は、リグを沖へ入れつつ、手前のテトラ際や根も通せます。重めのジグヘッドやテキサスで底を取り、浮いている魚がいるならスイミングへ切り替えられる。

つまり、釣りの選択肢が多い。

新虻田で最初に入るなら、まずここを基準点にしたいです。

灯台付近と先端で粘りすぎない

灯台付近や先端は、見た目としては釣れそうです。

実際、過去ログでも灯台付近の外海側でマゾイが出ています。完全に捨てる場所ではありません。

ただし、釣り場メモでは「先端まで行くと一気に釣れなくなる」とも残しています。これは現地でかなり起こりがちなことです。

先端は潮が通る、深い、遠くへ投げられる。条件だけ見ると最高に見えます。

でも、魚が着くのは曲がり、段差、テトラの入り方、潮のヨレ、明暗の境目だったりします。先端という言葉だけで粘ると、反応のある中間部を通り過ぎてしまう。

灯台付近で反応が薄いなら、ワームを変える前に立ち位置を戻す。

先端で風を受けて釣りづらいなら、無理に粘らない。

新虻田は、歩いた距離ではなく、深さに対してどの角度でリグを入れられるかで見たほうがいいです。

リグは10gから14gを基準に組む

過去ログでよく出てくる重さは、10g、14g、そして状況によって7gです。

新虻田は深さがあるため、軽すぎるリグだけで通すと、底を取れているつもりで流されていたり、魚のいるレンジを外していたりします。

基準は10gから14g。

風がある、外海側へ投げる、夜でラインの角度が見えにくい。そんな日は14gから入って、着底と根掛かり具合を見たほうが早いです。

リグ 使いどころ 狙い
ジグヘッド10g 灯台付近、外海側、近中距離 マゾイ、クロソイ、ガヤをテンポ良く探る
ジグヘッド14g 風がある日、深い側、遠投 着底を明確にして良型を拾う
7gシンカー 食いが浅い日、手前の根周り フォールを遅くして見せる
10gキャロライナ アイナメを意識する時間 ホッグ系で底を丁寧に探る
テキサス系 根をかわしながら底を通す 深場のクロソイを狙う

最初は14gで地形をつかむ。

根掛かりが少なく、魚が浮いているなら10gへ落とす。

食い込みが悪いなら7gや軽めのシンカーでフォールを遅くする。

この順番が組みやすいです。

ワームは4インチから5インチを投げ切る

新虻田の過去ログで存在感が強いのは、HAZEDONG、パワーシャッド、ワンナップシャッド、グラスミノーL、エコギアミノーLあたりです。

特に4インチのシャッド・ピンテール系は、クロソイにもマゾイにも実績があります。

朝まずめにサイズを上げるときは5インチ。

小さいワームで数を取るというより、噴火湾の良型に見つけてもらう大きさを投げたい港です。

  • 濁りや暗い時間はチャート、ホワイトグロー、蛍光オレンジ
  • 水が澄む日はウォーターメロン、ゴールドフレーク、イワシ系
  • ガヤが多い日はワームを小さくしすぎず、レンジを下げる
  • ワームが壊される日は同系統の予備を多めに持つ
  • アイナメ狙いに切り替えるならホッグ系を用意する

過去ログでは、ワームがボロボロになるほど噛まれた日もあります。

これは嬉しい悲鳴ですが、遠征では困ります。よく当たるワームを一袋だけ持っていくと、時合いの途中で戦えなくなる。

新虻田へ行くなら、当たり色を一つだけ決め打ちするより、チャート系、グロー系、ナチュラル系を最低限そろえるほうが安心です。

新虻田漁港でマゾイが出た釣行の写真
マゾイが混ざる夜は、底を雑に流さず丁寧に入れ直したい。

レンジは表層、中層、底で魚が変わる

新虻田では、レンジの切り替えがかなり大事です。

過去メモでは「表層から中層はガヤのオンパレードの時が多い。底でゴツっと食ってくる魚は、ほぼソイ」と整理していました。

一方で、大岸から新虻田へ動いたログでは、浮いているクロソイをスイミングで拾っています。

つまり、固定しないことです。

ガヤが上で騒いでいるなら、まず底へ落とす。底で反応がなければ、着底後に強くしゃくり上げてスイミング。ラインが途中で止まる、テンションが抜ける、カーブフォール中に重くなる。

その違和感を拾う。

新虻田のクロソイは、ただ待っていれば勝手に釣れるだけではありません。もちろん活性が高い日はあります。でも、良型ほど、食うレンジが少しズレるだけで反応が消えます。

レンジ 出やすい反応 釣り方
表層 ガヤ、小型ソイ、浮いたクロソイ 着水後すぐのカーブフォール、スローなスイミング
中層 回遊気味のクロソイ リフト後にラインを張りすぎず落とす
良型クロソイ、マゾイ、シマゾイ 着底、ステイ、短いリフトで根の周りを通す
手前のテトラ際 居着きのソイ、ガヤ 足元まで集中して回収ラインで食わせる

当日の組み立ては三段階で考える

新虻田で迷いやすいのは、釣り場が広く、深く、しかも過去ログの釣果が強いことです。

全部やりたくなる。

外海側を投げたい。灯台周りも見たい。テトラ際も落としたい。大岸にも寄りたい。アイナメも少しだけ狙いたい。

その気持ちはかなり分かります。

ただ、新虻田は移動と足場確認だけでも体力を使います。夜通しの釣りで判断を散らすと、一番いい朝まずめにリグも集中力も中途半端になります。

だから、当日は三段階で組むのが現実的です。

段階 やること 捨てること
到着直後 外海側の中間部で14gを投げ、着底秒数と根の粗さを確認する いきなり先端まで歩き切ること
反応確認後 ガヤが上なら底、底が無反応ならスイミングへ切り替える 同じワームを同じレンジで投げ続けること
夜明け前 4から5インチの強いワームで良型だけを拾いにいく 小場所を転々として時合いを潰すこと

釣れない時間が来たら、すぐ移動ではなく、まずレンジを変える。

レンジを変えても無反応なら、立ち位置を戻す。

それでもダメなら、大岸や豊浦方面への移動を考える。

この順番なら、釣れない理由をひとつずつ潰せます。新虻田は「歩き回った人」より「深さを読んだ人」に魚が返ってくる釣り場です。

時間帯は23時台から夜明け後まで読む

新虻田の過去ログは、夜の入り方が濃いです。

23時半に入釣して灯台付近を打つ。

1時半に大岸から移動して新虻田へ入る。

4時前後に朝まずめを意識する。

7時半に最後の一投で良型が出る。

この時間の幅があるから、新虻田は「何時に行けばいいですか」と単純に言いづらい。

ただ、優先順位はあります。

  1. 夜明け前の30分から60分
  2. 潮や風が噛む21時から23時台
  3. 深夜1時から2時台のランガン後半
  4. 完全に明るくなったあとの居残り魚

一番大切なのは、夜明け前に疲れ切らないことです。

早く入りすぎて、肝心の時間に集中力がない。これは遠征でよくあります。

新虻田へ行くなら、釣り始めの時刻より、朝まずめにまだ丁寧に投げられる体力を残すことを優先したいです。

季節は7月から9月のログが濃い

手元のログで濃いのは7月末から9月上旬です。

7月末には大岸と新虻田のランガンで尺ソイ。8月にはマゾイ、朝まずめの30up、34cm。9月には一投目34cm、シマゾイ、良型連発。

この並びだけ見ると、夏から初秋にかなり期待したくなります。

ただし、夏は日によって水温、風、ベイト、濁りの差が出ます。暑いからダメ、涼しいから釣れる、という単純な話ではありません。

新虻田で見るべきは、季節名よりも次の要素です。

  • 夜に風が落ちるか
  • 外海側へ安全に立てる波か
  • 小魚やガヤの反応があるか
  • 朝まずめまで粘れる気温か
  • 帰路で眠気に勝てる予定か

釣果だけを見ると「夏枯れでも釣れる港」に見えます。

でも実際は、夏枯れを無視するのではなく、夏枯れの中で魚が動く短い時間を拾う釣りです。

札幌から行くなら距離と帰路を先に考える

札幌から新虻田へ行く場合、過去メモでは2時間から3時間ほどの感覚で書かれています。

夜なら走りやすい日もありますが、近場ではありません。

釣り場へ向かうときはテンションで走れます。問題は帰りです。

夜通し釣って、朝まずめで集中して、明るくなってから魚の写真を見返す。そのあとに長い帰路が残ります。

新虻田は、釣れるから危ない。

あと一投、あと一匹、あと少しで尺。そうやって帰る時間が遅くなります。

遠征として行くなら、出発前に次のことを決めておくべきです。

  • 納竿時刻
  • 眠くなったときに休む場所
  • 同行者と交代できるか
  • 帰宅後に予定を入れないか
  • ガソリン残量とコンビニ位置

魚を釣るための準備と同じくらい、帰るための準備が必要です。

同行者がいる日の注意点

新虻田は、同行者を連れていくときほど慎重に見たい釣り場です。

過去ログでも、彼女を連れて新虻田へ入った夜があります。釣果としてはマゾイが出て、クロソイも動き始めた良い日でした。

ただ、同時にライントラブル、ドラグ設定、テトラ、休憩のタイミングも出ています。

魚が濃い釣り場ほど、慣れている人が先に熱くなります。同行者が疲れているのに「もう少しだけ」と粘る。足場が悪いのに「ここなら釣れる」と進む。

それはよくないです。

同行者がいる日は、釣れる場所より、戻りやすい場所を優先してください。

テトラへ降りる前に、上からでも釣れる場所を探す。魚を掛けたときのランディングを決めておく。タモを先に伸ばせるようにしておく。

新虻田の良型クロソイは、掛けてから手前で潜ります。

掛ける前より、掛けた後のほうが危ない。

噴火湾ランガンで釣れたソイ
大岸から新虻田へ動く日は、釣果よりも体力と帰路の余裕を残したい。

まとめ

新虻田漁港は、噴火湾ロックフィッシュの中でも、かなり夢のある釣り場です。

一投目34cmクロソイ。朝まずめの尺ソイ。マゾイ。シマゾイ。大岸からのランガン。ワームがボロボロになるバイト。

並べるだけで、また夜の道を走りたくなります。

ただし、熱量だけで入る港ではありません。

公式情報では虻田漁港の大磯地区として確認し、現地の掲示、作業動線、立入禁止、波、風、テトラを先に見る。漁港は漁業の場所であり、釣り人は使わせてもらう側です。

その前提を守ったうえで、外海側の中間部に立ち、10gから14gで深さを読み、4インチから5インチのワームを入れる。夜明け前に集中力を残す。

新虻田は、そういう釣り場です。

近場で数を釣る夜ではなく、遠くまで走ったぶんだけ一匹に集中する夜。

噴火湾の暗い水から、ずしっとしたクロソイが浮いた瞬間。

その一匹で、帰り道の眠さまで少し報われる。

新虻田漁港は、そんな港として覚えておきたいです。


参考にした公式情報・関連ログ