
北海道で3月の海釣りを計画するなら、夜にワームで狙うクロソイ、日中に狙うカレイやホッケが候補になります。クロソイはジグヘッドで探る深さを変え、カレイはイソメの投げ釣りで海底へ。ホッケは群れのいる距離に合わせ、サビキかジグサビキを選びます。
ただし、同じ3月でも地域によって釣況は違います。この記事で取り上げるのは、小樽・積丹周辺の日本海側と噴火湾方面の過去の釣果です。道東・オホーツクにもそのまま当てはまる釣期ではありません。まずは出かけられる時間と狙いたい魚を決め、行く方面の新しい情報で釣り方を絞りましょう。
3月に狙うクロソイ・カレイ・ホッケを比較

明るいうちに釣りを終えたいなら、イソメの投げ釣りでカレイ、群れが寄っていればサビキでホッケを検討してみてください。ワームを使いたい人にはクロソイの夜釣りが候補になりますが、照明や防寒の準備が必要です。ホッケの場合は、足元へ下ろす仕掛けで届くのか、沖へ投げる必要があるのかでも道具が変わります。
| 魚 | 時間帯・釣り方 | 出発前の確認 |
|---|---|---|
| クロソイ | 夜にワームとジグヘッド。沈める深さを変えて探る | 夜間に利用できる岸、足場、風、帰り道 |
| カレイ類 | 日中にイソメの投げ釣り | 狙う魚種の直近の釣果。クロガシラかマガレイかも確認 |
| ホッケ | 日中に足元のサビキ。沖の群れならジグサビキも候補 | 群れの有無、岸からの距離、深さ、使われている仕掛け |
比較の参考にした釣果記録
- クロソイの夜の釣果:小樽方面・2024年3月1日、噴火湾方面・2025年3月24日。
- カレイ類の小樽方面の釣果:2025年3月上旬、2026年3月下旬。魚種や釣れる時間は日によって違う。
- ホッケは積丹方面・2023年3月1日にジグサビキの釣果。小樽方面にも上旬の釣果がある。
表の参考にしたのは、いずれも過去の釣果です。「この時期にこういう釣りができた」という目安として使い、釣行時の群れや釣り場の利用条件とは分けて考えてください。
釣行先は直近の魚種・時間帯・仕掛けから選ぶ

ホッケは群れが入っている方面を選ぶ
ホッケを狙うなら、直近の釣果がある方面から候補を絞りましょう。春に餌を求めて沿岸へ寄る習性があり、北海道のホッケの生態解説でも、春に接岸するものを「ハルボッケ」と呼んでいます。ただし、この習性だけで、3月の特定の港に群れが入っているとは判断できません。
釣果情報では、場所と日付に加え、時間帯と仕掛けまで見ておくと準備が具体的になります。沖へ投げるジグサビキで釣れているなら、足元に下ろすサビキだけでは同じ場所を探れません。朝の釣果を参考にする場合も、無理なく現地に着ける行程かを考えましょう。
朝の釣果があっても、朝だけが好機とは限りません。小樽方面の2025年3月4日の記録では朝にホッケが釣れ、午前8時に反応が止まっています。一方、積丹方面の2026年3月14日の投げ釣りでは、午前11時過ぎと夕まずめに釣果がありました。どちらも過去の例なので、出発時刻は行く方面の新しい情報から決めてください。
カレイは「何ガレイか」まで確かめる
クロガシラを狙うなら、釣果情報も「カレイ」ではなく「クロガシラ」まで確認します。マガレイやカワガレイの釣果がある場所でも、狙いたい魚が同じように釣れるとは限らないためです。
2025年3月28日の石狩方面の釣行ではカワガレイなどが釣れたものの、狙ったクロガシラとマガレイは出ていません。一方、2026年3月22日の小樽方面の釣行では、朝は反応がなく、移動後の昼過ぎから夕方にクロガシラが釣れています。行き先を比べるときは、総匹数だけでなく、目当ての魚がどこで何時ごろ釣れたかを見てください。
初めての場所は、明るいうちに足場と帰り道を確認できる行程にしましょう。クロソイの夜釣りでも、到着は日没前にしておくと準備しやすくなります。立入・釣り・駐車の条件は出発前に確かめてください。
クロソイの釣り方|ワームを沈める時間を変えて探る

ジグヘッドとシャッドテールで始める
クロソイをワームで狙うなら、ジグヘッドとシャッドテールが一つの選択肢です。ジグヘッドはオモリと針が一体になったもの。シャッドテールは巻くと尾が動く形のワームで、竿を大きく動かし続けなくても誘えます。根魚だからと底ばかり引かず、沈める時間を変えながら探ってみましょう。
ジグヘッドは、ワームを含めた総重量がロッドに表示されたルアー重量の範囲内に収まるように選びます。同じ重さでも、水深・流れ・風で沈み方や扱いやすさは変わります。初めて道具を揃えるなら、釣具店でロッドの型番と行く方面を伝え、重さ違いも相談しておきましょう。
フィッシュランドの2025年3月24日・噴火湾方面の釣行では、3インチのワームと14gのジグヘッドによるクロソイの釣果が報告されています。ただし、この14gはその日の使用例で、3月の標準重量ではありません。手持ちの竿で投げられるか、水深や流れに合うかを優先してください。
アタリがなければ、色より先に深さを変える
アタリがないと、ワームの色や形を替えたくなるものです。その前に、同じ仕掛けで探る深さを変えてみてください。沈める間に数を数える「カウントダウン」を使えば、魚が反応した層をもう一度通しやすくなります。糸ふけを取って沈める基本操作は、シマノのライトソルト入門でも紹介されています。
- 周囲に人や船、ロープなどがない方向へ投げます。スピニングリールなら、着水後にベール(糸を拾う金属のアーム)を戻し、余った糸を巻き取ります。
- まずは長く沈めず、一定の速さで巻いて浅い層を探ります。
- 反応がなければ、次は着水後に数を数えてから巻き始めます。投げる方向と巻く速さをそろえ、沈める時間を少しずつ長くします。
- 沈んでいたラインが緩む、竿先に掛かっていた重さが抜けるなど、着底らしい変化が出たら巻き始めます。底を引き続けず、次はそれより短いカウントで探ります。
- アタリが出たら、投げた方向とカウントを覚え、次も同じ条件で通します。その後に巻く速さを変えると、反応の違いを追いやすくなります。
カウントは同じ条件で深さを比べるための目安で、水深そのものではありません。同じ数だけ沈めても、風や流れが変わればワームの位置も変わります。風で糸が膨らんでいるときは、緩んだだけで着底と判断せず、竿先に掛かる重さも確かめましょう。重さを調整しても位置をつかめない条件なら、無理に底まで沈めないようにします。
浅い層から底付近まで反応がなければ、まずワームのずれや針先を確認し、周囲と交差しない別の方向を探ります。根掛かりが続く底を狙う場合は、針先を隠せるオフセットフックの仕掛けも選択肢です。組立の違いはビフテキリグとテキサスリグの解説、夜の準備は北海道の夜釣り入門で確認できます。
カレイの釣り方|イソメの投げ釣りと餌の確認

仕掛けを底へ届け、穂先を見られる状態にする
カレイの投げ釣りでは、イソメを付けた仕掛けを海底へ届け、アタリを待ちます。用意するのは投げ釣り用の竿とリール、市販のカレイ仕掛け、竿の錘負荷に合うオモリ、イソメ。竿立てと、水面まで届くタモも揃えます。最初は竿数を増やすより、餌の交換と穂先の変化に目が届く本数で始める方が釣りに集中できます。
仕掛けには、天秤から針の付いた糸が延びる吹き流し式と、下端にオモリを付ける胴突き式があります。胴突き式なら、上端を道糸側につなぎ、下端にオモリ、枝の針に餌を付けます。接続は商品の図を確認してください。形の違いはシマノのカレイ仕掛け解説にも載っています。
- 仕掛けの絡みと結び目、後方・左右の人を確認してから投げます。
- オモリが底に着いたら余分な糸を巻き取り、竿立てに置きます。仕掛けを引きずり続けず、穂先の変化を見られるようにします。
- 穂先が引かれる動きだけでなく、張っていた糸が緩む変化にも注意します。
小さなアタリが出ても、すぐに竿をあおらず、食い込みを待ちます。アタリの出方と合わせの考え方は、日置淳さんのカレイ釣りの手順も参考にしてください。
アタリがなくても、ときどき回収して餌を見る
置き竿でも、投げたまま待ち続けるのは避けたいところです。アタリが分からないうちに餌だけ取られている場合があるので、ときどき回収して状態を見ます。餌がなくなっていたら、次は早めに回収。餌が残るなら、投入位置を変えて反応を比べます。穂先や糸に表れるアタリ、距離の探り分けは、日置淳さんの投げ釣り解説も参考になります。
距離を変えるときは、他の人の仕掛けと交差しない範囲で投げ分けます。周囲が混んでいて探れる範囲が狭いなら、竿を増やすより、今の餌と投入位置を確かめる方を優先しましょう。
ホッケの釣り方|足元のサビキと沖のジグサビキ

岸近くに群れがいるなら、下ろして使うサビキ
足元近くにホッケが寄っているなら、サビキ仕掛けを下ろして狙う方法があります。竿とリール、サビキ仕掛け、対応するオモリ、まき餌を準備します。上端を道糸側、下端をオモリ側として、使用する商品の接続図に従います。
最初は周囲で釣れている深さに合わせ、反応がなければ下ろす長さを変えて探ります。足元に群れが見えても、表面近くにいるとは限りません。針にエビやマグロの餌を付ける方法もあり、小樽観光協会の2023年春の釣具店取材で紹介されています。餌を使うか、どの深さで釣れているかは、直近の釣り方と合わせて確認しましょう。
沖の群れを探るなら、短いジグサビキも候補
ジグサビキは、サビキ仕掛けの下にメタルジグを付けて投げる方法です。足元に仕掛けを下ろす釣りとは違い、沖の群れも探れます。AZemの2023年3月1日の積丹方面の釣行では、サビキ針とジグの両方にホッケが掛かっています。
ジグを選ぶときは、サビキも含めた仕掛け全体を無理なく投げられるかを見ます。重さはロッドの対応範囲内にし、長すぎて扱いにくい仕掛けは避けましょう。投げた後は沈める時間を変えて巻き、釣れたときのカウントを次の一投でもそろえます。底に触れるなら沈める時間を短くし、回収時は複数の針を周囲へ振り回さないようにしてください。
針が複数あるので、投げる前の後方確認は特に重要です。底を引くとジグ以外の針も掛かるおそれがあり、ハヤブサの実釣解説でもその点が指摘されています。人が密集する場所で、無理に投げる釣りへ切り替えないでください。
釣果情報があっても、釣り座を取れるとは限りません。混雑時の準備とやめる判断は、ホッケ釣りの混雑回避も確認してください。
3月の海釣りに必要な防寒と出発前の確認

日中の気温だけで服装を決めない
朝から釣る日は出発時、夕方まで釣る日は帰る時の冷え込みも考えます。防風性のある上着と重ね着、手袋、足場に合う履物を用意しましょう。服装の確認には冬の港釣りの防寒、持ち忘れの確認には日帰り装備リストを使えます。
出発前は気象庁の警報・注意報と天気予報を見て、行く地域・釣る時間帯の風、波、雪や雨を確認します。到着後も海と足元を見直し、強風や高波、凍結で足場を確保できないときは見合わせてください。風裏へ移れば続けられると決めつけず、帰路の条件も含めて判断します。
暗くなる前に、足元と車までの道を確かめる
雪の下にある岸の端や段差が分からない場所には入らず、解けた水や凍結で足元が変わっていないか確認します。夜はヘッドライトと予備電源を用意し、帰る道を明るいうちに見ておきます。雪解け期の足場確認と港釣りの安全チェックも出発前に確認できます。
ライフジャケット、場所に合う滑りにくい履物、防水ケースに入れた携帯電話は、海上保安庁が案内する基本装備です。仕掛けと一緒に、不足がないか確認しておきましょう。
釣果がある港でも、利用できる範囲は別に確認する
釣果記事の場所名は、現在の立入・釣り・駐車の許可を意味しません。管理者の案内と現地の表示で、釣りが認められた区域、使える時間帯、釣り目的の駐車条件を確認します。分からないまま入らず、作業車や船の作業を妨げる場所、ロープをまたがないと進めない場所は避けましょう。
北海道のフィッシングルールで対象地域の規制を調べ、現地では管理者の指示に従います。立入禁止区域と消波ブロックに入らないことは、海上保安庁の釣り場別の注意点でも案内されています。
狙う魚を決めたら、釣り方に合う道具を揃えよう

昼に出かけるなら、カレイの投げ釣りか、ホッケの群れを狙う釣り。夜にワームを投げたいならクロソイを候補にします。釣具店へ相談するときも「何が釣れますか」だけでなく、狙う魚・釣る時間・岸からの距離・使う仕掛けまで聞いておくと、餌やシンカーを買う段階で迷いにくくなります。
まだ冬の条件が残る日の計画には2月の魚と釣りの準備や晩冬から早春の釣行判断も参考になります。時期を先へ延ばすなら4月に狙う魚、ワームの釣りを続けたいなら春のロックフィッシュ入門で準備を確かめてください。