メガバスのミノーやシャッドは、港で投げたくなる見た目です。箱から出した時点で釣れそうに見えるし、根の上を泳がせたくなります。けれど北海道の港ロックで、毎回の一投目にする道具ではありません。
足元に根がある。水深が浅い。明るいうちに壁際が見える。小魚が浮いていて、クロソイやガヤが上を向いている。そういう日だけ短く通します。底を取りたい日、夜で距離感が見えない日、風でラインが膨らむ日は、メガバスを投げるよりワームへ戻したほうが釣りが落ち着きます。
メガバスは、港ロックの主役ではなく差し込み
X-80 BEAT SW、X-80 Jr. SW、X-80 Jr. BEAT SWのようなミノーは、港で投げたくなるサイズ感です。根の上、明暗、壁際、小魚が見える面。そこを横へ通すなら面白いです。
ただ、港ロックの中心は底です。止める、落とす、根の前で待つ。そこをやりたいなら、ミノーを増やすよりワーム形状、リフト&フォール、根掛かりしにくいリグを見たほうが早いです。メガバスを主役にすると、底で待てない釣りになります。
同じハードルアーでも、Maria、ラパラ系ミノー、DUO、BlueBlueは役が違います。ブランド名ではなく、その日どの面を通すかで決めます。
浅い根の上なら、ミノーを短く通せる
明るいうちに足元の根が見えて、根の上に水が少し乗っている。こういう港では、ミノーを横へ通す意味があります。根を直撃しない高さで、壁際から少し離して、二、三投だけ入れます。反応がないのに投げ続けると、ただ根に近づくだけです。
KAGELOU 100FやDOG-X DIAMANTE SWのように、水面や浅い面を意識したルアーは、ロックフィッシュ用というより「魚が浮いている日」の差し込みです。ガヤが水面近くで触る、クロソイが明暗で浮く、足元に小魚が寄る。そう見えた時だけ出します。
浮いた魚を見たいなら、ガヤとエゾメバル、北海道のソイ、小さいアタリの掛け方も近いです。魚が浮いていない日は、巻くより底へ戻します。
シャッドは、底を掘るために使わない
シャッドは底へ寄せられるので、港ロックで強そうに見えます。けれど、根の多い港で底へ当てすぎるとすぐ詰まります。軽く潜らせて、根の上を抜ける。そこまでです。底を掘る道具にすると、根掛かりが増えて釣りが止まります。
底を触りたい日は、シャッドではなくワームです。ジグヘッド、テキサス、フリーリグ。止める時間を作れるものに戻します。リーダー、ライン、ライン号数も、底をやる時のほうが大事になります。
ルアーの見た目に引っ張られると、魚の居場所よりルアーの動きを見ます。港ロックでは逆です。魚が底にいるなら底へ戻す。魚が浮いているなら巻く。メガバスは、浮いた魚の時だけ強いと思っておくくらいでちょうどいいです。
メガバスを買い足すなら、先に「外す日」を決めます。
港ロック用に増やすなら、ミノーを何本も買うより、浅い面用を一つ、底へ戻すワームを一つで足ります。買う前に釣具店前の買い物リスト、買いすぎない道具セット、タックルブランドの基本を見て、同じ役のルアーを増やしすぎない形にします。
メタルやブレードは、別の日の道具にする
メガバスにはMAKIPPAやMETAL-Xのような、遠投や広い探りで使いやすい道具もあります。青物や広い港では使いたくなります。ただ、港ロックの記事として見るなら、ミノー・シャッドとは別枠です。
青物気配がある日はフクラギ・ブリの日へ寄せます。サクラマスやカラフトマスの季節なら、サクラマスの日、カラフトマス時期のように、混雑と立ち位置を先に見ます。全部を同じロッドでやろうとすると、港で荷物も判断も重くなります。
一つの港で魚種を増やすほど、戻り道も複雑になります。釣り分けるなら、時間で切ります。朝は回遊魚、明るい夕方に根魚、夜は無理しない。そこを曖昧にすると、ルアーだけ増えて釣りが散ります。
夜と横風では、メガバスを投げにくい
夜の港でミノーを投げると、距離感が消えます。どこまで潜っているか、根の上を抜けたか、足元までどれくらい残っているか。見えないまま巻くと、根に刺さるか、足元で焦って回収します。
横風も同じです。ラインが膨らむと、ルアーは思ったより外へ流れます。気象庁の警報・注意報、気象庁の気象マップ、海上保安庁の釣りと天気、釣りの装備は出発前に見ます。風裏を探すなら風裏の港ロック、夜へずれるなら夜の戻り道です。
足元も大事です。濡れたコンクリート、斜路、テトラ、藻のついた段差。スパイクブーツが必要な場所では、ルアーの泳ぎより立ち位置が先です。夜にメガバスを投げたい日は、たいてい外したほうが釣りは安全です。
メガバスを投げる日は、三投で見切る
港ロックでメガバスを使うなら、長く粘らないのがコツです。根の上を横へ一投。壁際を一投。浮いた魚が見える面を一投。反応がなければワームへ戻します。釣れそうな見た目に引っ張られて十分投げると、底の時合いを逃します。
ロックフィッシュは、派手なルアーを投げ続けた人より、戻すのが早い人のほうが強い場面が多いです。メガバスは楽しい道具です。でも港ロックでは、楽しい道具を外す勇気も必要です。根の上が見える時だけ使う。その線を決めておくと、港で迷いません。